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緑蔭清談会 講話のご紹介

第1講

こしかた ゆくすゑ

昭和百年の節目に考える狛犬の歩み

講師 真田洋子氏

私たち人間は戦争、自然災害、パンデミックなどに翻弄され、狛犬たちもその影響を受けてきた。
時代と共に生きてきた狛犬の過去とこれからを考えてみたい。

第2講

溢れる個性 南九州の田の神さあ

講師 中森勝之氏

南九州、特に鹿児島県と宮崎県南部には、「田の神サア」と呼ばれる石像が約二千体現存しています。江戸時代の開墾事業と水田造成を背景に、水田稲作の守護神として具体的な像が求められ、庶民の手により素朴な彫像が数多く造立されました。その姿は仏像型、僧形、神職型、農民型など多彩で、地域の信仰や生活文化が色濃く反映されています。今回の講演では、この個性豊かな田の神像の分類や造形的特徴、信仰背景などについて詳しくご紹介いたします。