時を越えて受け継がれた想い
かつて神奈川県内で活発な活動を続けていた「神奈川石仏の会」。
その会が解散するにあたり、志半ばで未刊行となった原稿がありました。
2024年に発足した「神奈川狛犬と石仏の会」はその想いと資料、そして託された資金を引き継ぎ、失われかけていた成果を形にするため動き出しました。そして2025年12月、約10年の時を経て『神奈川の石仏 下巻』は完成しました。
「神奈川石仏の会」は昭和56年に設立され、最盛期には約70名の会員を擁し、県内各地で精力的に石仏見学会や調査活動を行っていました。その成果は『神奈川の石仏 上巻』として刊行され、今も多くの研究者・愛好家に参照されています。
しかし平成27年、当時の会長の急逝や会員数の減少、会員の高齢化などさまざまな事情が重なり、会はやむなく解散という決断を迎えます。
※上巻の表紙と本文
解散時の会員は約20名。その時点で下巻にするための原稿は大量に役員の元に保管されていました。併せて会費の積立金として12万円が遺されていました。ワープロ原稿、手書きのイラスト、資料の束。「いつか下巻を発行したい」そんな想いを残したまま、原稿は世に出ることなく時を重ねることになります。
※当時の原稿が保存されていたファイル
2024年、神奈川石仏の会OBの皆さまから「このまま埋もれさせたくない」という願いとともに、その原稿一式と12万円が、「神奈川狛犬と石仏の会」に託されました。神奈川狛犬と石仏の会では、この託された想いを重く受け止め、原稿の保存と刊行に向けて動き出しました。
原稿はすべて非破壊スキャナーで1枚ずつスキャン。内容を精査し、目次やページ構成を整え、書籍としての体裁を整備。オンデマンド印刷で100冊の製本を予算内で実現しました。
そして2025年12月、『神奈川の石仏 下巻』はついに完成。まずは、神奈川石仏の会解散時の会員の皆さまへ献本発送されました。さらに2026年第3回総会では、当日参加された神奈川狛犬と石仏の会会員の皆さま一人ひとりに、完成した下巻が贈呈されました。
これは単なる復刻ではありません。時間を越えて引き継がれた研究の成果であり、先達への応答であり、次世代へ手渡す神奈川の貴重な記録です。
『神奈川の石仏 下巻』は、会員でない方もご購入いただけます。
B5版・244ページ
価格:1冊 1,000円
送料:320円
発送方法:郵送(ゆうメール)
ご希望の方は、当ホームページのお問い合わせ欄より「神奈川の石仏 下巻 購入希望」と明記のうえ、お申し込みください。










